概要
KOKIA 2024上海公演「星空花宴」の際にAHP Event Collectionにより行われたインタビュー。内容は、これまでのコラボ曲の制作過程、KOKIA語が生まれた経緯や編曲時の楽器の使用方法。また、中国・上海での公演時の印象等について。
出典: 【专访KOKIA】受到大家的声援 可以不断刷新自己的记录(扉の画像も本出典より引用。元記事には、その他の写真もあり。)
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「みんなに支えられて、新しい記録を打ち立てられた」
—— まずは、中国のファンに挨拶をお願いします。
KOKIA: ファンの皆さんこんにちは、KOKIAです。
—— KOKIAさんはこれまでたくさんのアニメやゲームのコラボ曲を制作されていますが、こういったコラボ曲を作る上で学んだことを教えていただけますか? もしあれば、「たった1つの想い」をきっかけとして教えてください。
KOKIA: 状況にもよるんですけれど、私はいろいろな色々な種類のお仕事をいただいています。普通は、依頼をしてくれるクライアントさんは、ゲームやアニメ作品の世界観を反映した設定集や絵コンテのような資料を提供してくれるので、その作品の世界観を十分に理解することができます。「ああ、この作品はこんな感じなんだ!」とか。「この作品が好きな人はきっとこういう感じが好きかなぁ」とか。
私に音楽の制作を依頼する以上、私の音楽が原作をより引き立てることが期待されていると思います。私は、より素晴らしい作品を作ることを願いながら曲を作っています。自分の持ち味をフルに活かして、その作品に活かすことを目的に作っています。なので、私はいろんな種類の作品に取り組む中で、始めるときには「この部分はこのテクニックが合いそうだ、この部分はこの方法が良さそうだ」と考えながら、自分のスキルから一番フィットするものを選びます。
また食べ物で例えると(注: この質問の前にKOKIAは音楽のスタイルと食べ物を比較している)、たとえば、今回はアジア風に行こうとか、また今回はヨーロッパ風のテイストを足してみようとか、スパイスで整えるように作曲しています。
—— KOKIAさんが楽曲を制作する際、「EXEC_COSMOFLIPS」の「Spirit Dance ~精霊の舞~」のように、歌詞をより耳に馴染むものにするために、ローマ字の組み合わせを変えたり、歌詞の要素としてオリジナルの言葉を使ったりすることがありますね。 実際の楽曲を作る際には、表現したい感情を観客に感じてもらうために、どのようにして独自の言葉を使っていますか?
KOKIA: 最初は私は普通に歌詞を書きます。伝えたい想いを歌詞に綴ったら、こう考えるんです。それは建物を積み上げたレゴブロックを歌詞の言葉として一つずつ置き換え、建物を壊して、それを切り離す。言葉のブロックで城を作って、解体する。ピースを組み替えて違うモノを作る感覚なんです。だから、いつも最初は歌詞を先に書きます。その後で、壊して、崩して、バラバラにして、再構築することで異なる形の新しい作品を創り出します。そうすることで「KOKIA語」が生まれています。よく「逆さ読み」だという説明を見るんですけど、実際には逆から読むだけじゃなくて、もっと複雑な過程で作られています。
—— 編曲するときは、どういった楽器を好んで使いますか? 理由を教えてください。
KOKIA: 特別好きな楽器はないんだけれど、(よく使う楽器といえば)曲を作るときはピアノを使うことが多いです。子供の頃はバイオリンを弾いていたので、弦楽器とピアノでメインテーマを演奏することが多いです。
—— KOKIAさんが中国本土にコンサートに来るのは今回で7回目になるはずですが、何度も中国本土を訪れている中で、印象に残っている中華料理はありますか?
KOKIA: 選べない〜! 美味しいものを食べるたびに、それがその日のベストになります。そして、(中国本土に)来るたびにたくさん食べられるから、例えば、今夜食べる北京ダックもきっと美味しいだろうなぁ、と思ってしまう。だからお気に入りを選ぶのは不可能です。でも春巻きは大好きだから、覚えててね!
—— 上海で行ってみたい場所や体験してみたい文化活動はありますか?
KOKIA: う〜ん、コンサートでは何度も来ているし、一回か二回かは時間が取れたので少し散策しました。何度も来てはいるんですけれど、実際にはあまり遊んだことはありません。食事もコンサート後の打ち上げで食べるものくらいです。だから、もしもう少し時間があったら、行きたい場所がたくさんあると思います。むしろ、全然詳しくないからこそ行きたい場所がいっぱいあるんじゃないかなぁ、と思います。
—— 今回のコンサートを終えて、上海でのパフォーマンスや上海の観客の反応をどう感じていますか?
KOKIA: みんなが温かったです。 なんというか、みんなが「私を待っていた」と感じました。 みんなの「私を待ってくれていた」という感じがひしひしと伝わって来ました。私はオリンピック選手ではないけれど、みんなに支えられて新記録を出せたような気がして、それを強く感じたパフォーマンスでした。
—— コンサートで特に印象に残っていることはありますか?
KOKIA: 中国公演といえば、お客さまが自然に合唱する瞬間が「ああ~、幸せだなぁ」と感じます。 とても幸せな気持ちになりました。
—— ライブ・パフォーマンスとスタジオ・レコーディングの違いをどう捉えていますか?
KOKIA: コンサートとスタジオレコーディングの違いですか? 全くの別物です。両方とも、歌っているのに違いはないけれど…… もし詳しく説明するのであれば、たぶん一時間くらい掛かると思います。だから、ま〜〜〜〜ったく違うものだと思います。
—— 2024年も半分以上が過ぎようとしていますが、上半期の出来事を一言で表すとしたら、KOKIAさんはどう表現しますか?
KOKIA: 今年の前半は、「昇り龍」!
—— 音楽制作の将来について、何か抱負や目標はありますか?
KOKIA: これからの音楽については、まだまだ歌いたい曲も、作曲家として書きたい曲も、「これからも頑張ります」という気持ちで、お客さまにお見せしたいワクワクする世界がたくさんあります。 これからも楽しみにしていて欲しいです。
—— 中国のファンに一言お願いします。
KOKIA: そうですね、これからも応援よろしくお願いします! そうすれば、もっと皆さんにお会いする機会が増えると思います。どうぞよろしくお願いします!