概要
2024年12月20日に大阪のFM COCOLOのラジオ番組”THE MAGNIFICENT FRIDAY”に生出演したKOKIA。DJは加美幸伸。
二人は2024年9月29日の「えんがわ音楽祭 ~水の音コンサート~」(奈良県・天川村 洞川温泉)で共演しており、その話題も上がっている。
当日のKOKIA

内容
曲①「ありがとう… (KOKIA’s Version)」(アルバム『essence』)
加美 幸伸(以下、加): さて曲の方はKOKIA「ありがとう… (KOKIA’s Version)」、お届けしました。大阪南森町FM COCOLOから加美 幸伸がお送りしています、ザ・マグニフィセント・フライデー。この時間のゲスト、この方をお迎えしました。KOKIAさんです。こんにちは。
KOKIA(以下、K): こんにちは、よろしくお願いします。
加: よろしくお願いします。お久しぶりです。
K: お久しぶりです。
加: 天川村のね、奈良のね。洞川温泉で。えんがわ音楽祭っていうの、楽しかったね。
K: すごく楽しかったですね。私もでもホントに、加美さんの事見つけてすぐに分かりましたからね。「あー!」って。
加: そうそうそう。すごい久しぶりだったのね。
K: そうですね。だいぶ間が空いてしまいました。
加: だいぶ間空いちゃって「いやぁ、KOKIAさん覚えてるかな? 俺の事」って思いながら。
K: バッチリ覚えてました。
加: ああいう所で、その、KOKIAの歌声を聴くっていうのは特別でしたよ。
K: 森の中、山の中、川のせせらぎが聞こえるところで。なんか〜、演奏中に鳥がね、飛んできて。「キュンキュン」って鳴いてて。
加: そうそうそう。
K: 何かそれが演奏の一部になるみたいな、もうまさに野外でのイベントの醍醐味みたいなのを感じながら。はい。
加: でも、お天気もよかったこともあって、素敵な時間を過ごすことができました。で、今、「ありがとう…」を聴いていただいたんですけど、この曲は99年にリリースされた曲で。元々はね。
K: はい、そうですね。
加: それがあれでしょ? 当時、香港で、なんかちょっと大変なことになってね。
K: そうですね。すごい香港のほうで盛り上がって、香港でいう海外アーティストのレコード大賞みたいなものを…… 何位だったか忘れちゃって。
加: 三位!
K: 三位ですか? いただいて。それでちょっと火がついてですね。まあ逆輸入みたいな形で日本の方たちにもすごく愛していただいて。まあ、とにかく私がすごくびっくりしてるのは、最初の「ありがとう…」が出てから25年という月日が経つんですけれども、まあ「KOKIA」というアーティストの代表曲であり、ずっと寄り添い続けてくれて。で、今回アルバム25周年を迎えて『essence』というのを出させてもらったんですけれども、そこに3度目のセルフカバーとして、収録をまたさせていただいたような、とても私にとって大事な曲、なんですよ。
加: そう、だからいろいろ旅してるわけですよ。
K: そうですね。今回は、「ありがとう…」のサブタイトルに「KOKIA’s Version」って書いてあるんですけれども。これは、どういう意味かと言うと……。長い話をショートバージョンでお話しします。頑張りますね。えっと、実はこの曲、お客様が聴いているのはその99年に発売された「ありがとう…」なんですけれども、私のデビューを決めた、デモテープ。レコード会社さんに送ったデモテープに入ってた曲なんです。
加: 元々ね。
K: そうです。それが、まあ誰にも、お客さんには聴かれる事のないバージョンなわけで。私としてはそれがホント〜のオリジナル、という気持ちでいるわけなんですけれども。プロデューサーの方に気に入って頂いて、初めて99年にお客様のもとに発売物として出たものが、少しお化粧された状態で、もう出た。
加: ええ、ええ。
K: えっと、まあ世の中的にはそれがオリジナルのKOKIAの「ありがとう…」なんですけども、自分の中では、う〜ん、デモテープの「ありがとう…」の面影をね、もう一度聞いて欲しいな、みんなに。という気持ちが強くて。で、今回、まあ 25年という…… まあね。長い時間、歳月がたって。で、こうしたオールタイム・ベストというのもこれまでにも何度も出させていただいてるんですけれども、やっぱりどのベストにも「ありがとう…」は収録されてきた。で、また今回も収録していただけるという代表曲。「さてどうする? どれを入れる?」というときに、「もう一度」。「もう一度、私の…… 心の中にある『ありがとう…』を、セルフカバーさせてください」ということで、今回だったわけです。
加: だからあの〜…… とってもあったかい、その、包み込むような声っていうか。「ああ、なんかすごい気持ちが入ってんな」っていう。
K: そう! 歌い方はホント〜に、気をつけたんです。何を気をつけたかというと、25年間、26年間歌ってる間に、歌い方の癖とか、もちろん声も変わったりとか、色々変わって、変化してったんですね。もちろんそれはいいことも含めなんですけども。でもどうしても、当時の空気感っていうのを収録したくって。もちろん時間が経ってしまった私にはそれが難しいわけなんですけれども。どうにか、当時の…… 空気感?をやっぱり、あの〜、音の中に収録したくって、そこはもうすごく近づける努力をしました。
加: ああ、なるほどな〜…… そういう「ありがとう…」だったんだ。
K: はい、そうです。
加: これあの歌詞の中にも「もしも もう一度あなたに会えるなら たった一言伝えたい ありがとう」っていうフレーズがあるんですけど。
K: はい。
加: この「ありがとう」あれですね。もちろんずっと応援してくれたファンの皆さんにもありがとうだけど、この曲に対してのありがとうもあるね。
K: あ、もうすごいそれはあります。
加: ねえ。だからやっぱり、曲ってやっぱりアーティストにとったら一曲一曲思い入れがあるけど、こんなにもだけど一緒にこう育ってきたっていう、曲って。
K: そうですね。
加: 大切にしなきゃいけませんね。それがやっぱりファンにもきちっと伝わってるんだと思います。で、今回ね。このアルバム『essence』なんですけど、ディスク1・ディスク2があって。ディスク1にはYALE、励まし。ディスク2にはHEAL、癒やしというくくりになってて。これがまずちょっと…… 面白いよね。
K: なんかとにかく、私、あの〜、器用貧乏じゃないんですけれども、いろんな楽曲? まあ、音楽をジャンルで分けるのはあまり好きじゃないんですけれども、とにかく色んな楽曲を書くので「KOKIAの歌って、どんなジャンルなの?」って言われる質問が、一番困る質問だったんです。ず〜っとキャリアを続ける中で。で、今回は、あの〜、そのカテゴライズ分け?
加: うんうん。
K: あの〜「励まし」と「癒やし」。これもうすごくしっくりきたわけですよ。
加: なるほど。
K: どんな音楽のジャンルが肩を並べていても、それが、テーマとして癒やしであれば癒やしのディスクに入るし。テーマとして励ましであればどんな楽曲でも励ましということで、とても気に入っています。
加: いや確かにピッタリですよ。ちなみにですけども、ちなみに、さっきの「ありがとう…」は、あの、HEAL。癒やしの1曲目です。じゃあディスク1YALE、励ましの1曲目に入ってる曲があるので、ご紹介お願いします。
K: はい。それでは「白いノートブック」を聴いてください。
曲②「白いノートブック」(アルバム『essence』他)
加: KOKIA「白いノートブック」、お届けしました。これあの〜、2023年にリリースされた曲でもあるので、比較的まあ新しい曲なんですけども。KOKIAの曲って、頭から注目していかなきゃいけないからね。
K: あ、うれしい。
加: 油断できないもんね。
K: うれしいです。
加: すごい大切に作られてます。
K: 「よそ見しないで聴いてほしい」って言ってるんです。
加: そうそうそう。本当に本当に。そんな感じの曲です。これは、あの〜、どういったこうイメージというか?
K: これは真っ白な雪をイメージして、その雪を見た時に、上は真っ青な青い空。さあ何か始まるというワクワクとちょっとの不安。でも、そんなものはこの景色が吹っ飛ばしてくれる、という。もうホントに未来の自分……を、想像しながら書いた曲です。
加: なるほどね〜。ディスク1、ディスク2と「やっぱりKOKIAってすごい大切に音を作ってんな」っていう事をすごい実感したし…… じっくり聴いた。
K: ありがとうございます。
加: 『essence – 25th Anniversary All Time Best -』。ぜひとも、ゆっくりね。じっくりとね。楽しんでいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
K: はい、よろしくお願いします。
加: さあそれで、KOKIAのライブなんですけど。これ来年なんですが、「KOKIA Once-in-a-lifetime meeting 2025 一期一会のうたツアー」。大阪は来年2025年5月17、18。土曜・日曜と大阪南港のサンセットホールで行われます。まあちょっと先だけど。コンサート、ライブってどんな感じでやろうと思ってます?
K: あの〜2024年の、今年ですね。この一期一会のうたツアーというのは、今年、もう開催したんです。
加: うん。
K: ただもう大変ご好評頂いて。じゃあ、もうそれなら拡大して2025年やろうじゃないか!と。あの、今年エントリーされてなかった土地も追加して、拡大してお届けするので。もうホントに、ライブは私にとって一期一会。もう、その日しか歌えない歌を、何度同じ歌を歌おうと、その日の感動をお客様にお届けしたいという気持ちで、おもてなし、準備するので。ぜひお客様も、もう…… 「いい歌、聴いた!」と思っていただける、その瞬間に立ち会ってほしいなと思ってるので。
加: そうですね。
K: うん。来てほしいなと思います。
加: あの南港サンセットホールは、出たらもう海ですから。港ですから。また素敵な風も吹くだろうし〜。
K: そう、実はこの一期一会のうたツアーの小屋選びは、すべて、何かしら歌を聴きに行くだけじゃなくて、その足を運ぶ場所に行く意味があるような小屋選びをしてます。
加: うんうん、なるほどなるほどなるほど。
K: なので「来ていただくまでも、ちょっと楽しい」っていうのをテーマにしてます。
加: ですね、ですね。え〜と、5月17、来年ですよ。2025年の5月17・18と大阪南港のサンセットホールで行われます。うわさによるとこれまださっきもお話あったけど、他の所も回るよっていうなかに、まあ関西だったら、京都とかもね。
K: そうですね。はい、やると思います。
加: やると思いますね。まあだからそれだけじゃなく、どうなるかわからないですもんね。
K: そうですね。随時、結構、今年本当にたくさん回らせてもらうので、あの、興味があるな〜という方はオフィシャルホームページ見ていただければと思います。
加: あの〜、本当、KOKIAのコンサートは「すっげえこの声どこから出してるのかな」とか。
K: うれしい。
加: この間も、えんがわ(音楽祭)でも本当に思ったんですけど、やっぱりそういうところも含めて。楽しめるね。ドラマティックでファンタジーな。
K: ああ、そう言っていただけるのはホントに褒め言葉です。何か一つの物語を自分もその中に入って体感したようなステージをお送りしたいな、っていつも思ってるので。
加: ぜひ皆さん、来年ですけども2025年5月17日土曜・18日日曜と大阪の南港サンセットホールで行われます。あの詳しいことをオフィシャルサイトなど、順次発表していくようなので、ぜひチェックして頂きたいと思います。これから、KOKIA、どんな感じで?
K: 実は、ちょうど1年前ぐらいに、日本に本格的に久しぶりに戻ってきたんですよ。で、もちろん海外に住んでた間も、活動はしてたんですけど。コンサートがある時だけとか、レコーディングの時だけ、って戻ってたんですけど。あの2024年は、さっきも言ったように一期一会のツアーを、あの〜、開催、再開して。もう一度、日本のお客様に「これまでずっとありがとう。縁をもう一回紡ぎ直そうね」って種まきした気持ちでやってたので。2025年にその芽がどんなふうに芽吹くのか、っていうのが……。
加: そうか。
K: この第2回目「一期一会のうたツアー」なので。
加: なるほどね〜。
K: 「みんなと、もう一回…… 会いたい!」っていう気持ちで。拡大してお届けします。もう来年2025年も海外ツアーの方も行っていくと思うので、もし海外の雰囲気も楽しみたいという方がいらっしゃれば、また、是非、一緒に。
加: こ、これはもう旅するか〜。
K: そうですね。「心は歌と旅をする」ということをいつもテーマに送っております。うふふ。
加: また、あの〜、久しぶりにお会いできたから、これからタイミングが合えばまた、番組に来てくださいね。
K: いや、ぜひ呼んでください。
加: ねっ、よろしくお願いします。この時間のゲストはKOKIAさん。ありがとうございました!
K: ありがとうございました!